日本メイズ生産者協会

肥培管理・防除

子実コーン栽培において追肥を行うことは非常に効果的です。子実コーンは6葉期以降に養分吸収量が急激に増加するため、その時期に根の付近に必要な養分(特に窒素)があることが重要です。肥料成分が根から吸収できる形態になるまでタイムラグがあることから、追肥のタイミングは4-6葉期で、肥料は尿素や硫安をブロードキャスターや施肥カルチで行うのが一般的です。子実コーンの幼穂形成は8葉期くらいから始まると言われており、追肥をしっかりと効かせることが高収量化には重要です。

子実コーン場面では他の作物と比較して雑草に対して防除効果の高い薬剤が非常に多く存在します。地域や前作の状況によって、土壌処理と生育処理を適切に選択することで、麦や大豆場面で退治できなかった雑草をなくすことも出来ます。土壌処理でも生育処理でも生育状況によっては散布時期を守っても薬害が発生するケースや、雑草の発生のタイミングを見極める必要があります。圃場の環境や作業体系に合わせて、薬剤の選択や散布時期をアドバイスさせていただきます。

他の作物同様に子実コーンも虫害を受ける場面があります。虫に食害されることで生育に著しくダメージを与える場面や、食害痕からカビが発生することにより子実の品質低下を起こすことがあります。対策としては農薬散布や種子紛衣剤の施用ですが、子実コーンは全国的な栽培が始まってからは日が浅く、国内向けに農薬の登録が取れていない場合もあります。この点は農薬会社様と協力して登録拡大を進め、適宜対応できるようにしていきたいと考えております。

JMFAの生産サポート体制

当協会のとうもろこし生産・運用サポート体制は、栽培から貯蔵や保管、実需とのマッチング迄をカバーしており、初めて栽培される方から、先進事例を導入してレベルアップを図りたい方まで、幅広くご利用いただけます。