日本メイズ生産者協会

乾燥・調整

子実コーンの乾燥には既存の米麦用循環式乾燥機や他の穀物で使用されている水分計を用いることが可能ですが、適した方法が整理されていない現状があります。飼料向けの子実コーンは送風温度を120℃以上(穀温は60℃)にしても品質に問題はありません。収穫後の乾燥は速やかに開始することが重要です。収穫時の水分が高いほど発酵や腐敗をし始め、その場合は後の乾燥が十分であっても品質や臭いに悪影響が残ってしまいます。刈り取り時の水分が高く、外気温が高いほどこれらのリスクは高くなります。

水分13%以下にするように基準を設けております。国産子実コーンは場合によっては1年前後の貯蔵を見込む必要があるため、十分に水分を低下させ、その間の腐敗等のリスクに備える必要があるからです。水分計についても子実コーンに対応しえ居るものとそうでないものがある為、対応方法を変える必要があります。

収穫後の原料にコブや茎葉が多く入っている場合は、選別を行う事が重要です。これらの夾雑物は子実と比べると水分を吸収しやすいので、カビが発生しやすく、虫が卵を産み付けやすいためです。

子実に割れや欠けが発生した場合は内部から粉が出ることにより、夾雑物の混入と同様にカビや虫が発生しやすくなります。

上記の様に乾燥と調製は最終製品のクオリティに大きな影響を与える為、より適切な管理が必要です。一方環境が異なる為、海外事例をそのまま引用すべきでない部分もある為、先進事例をもって適切な方法をアドバイスさせて頂きます。

JMFAの生産サポート体制

当協会のとうもろこし生産・運用サポート体制は、栽培から貯蔵や保管、実需とのマッチング迄をカバーしており、初めて栽培される方から、先進事例を導入してレベルアップを図りたい方まで、幅広くご利用いただけます。